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自動給水式のディスポーザー、3つのデメリット

ディスポーザーのスイッチを入れたら自動的に水がでてくる「自動給水式」というオプションの装置があります。
ディスポーザーが普及する際、使い方を知らない方に向けて用意された補助装置です。高価格帯のマンション中心に設置されました。
一見便利そうですが、次のデメリットがあります。
デメリット1:水道代の無駄、節水の努力ができない
きれいな水道水ではなく、キッチン排水でディスポーザーを動かす方は多いでしょう。
鍋や食器を洗いながらや、洗い桶の排水で一気に生ごみの処理する習慣があれば、長期的に大幅な節水ができます。
自動給水は機械任せなので、こうした節水努力ができません。
デメリット2:水栓が自由に選べない
シングルレバー混合水栓の耐用年数は10年が目安といわれています。
本来なら多種の中から使いやすい水栓に交換ができますが、自動給水が付いている場合は、自動給水用(分岐対応水栓)を選ぶ必要があり、選択肢がかなり限られます。
この情報を知らず水栓交換時にトラブルとなり、お問い合わせをいただくことが多々ありますのでご注意ください。
デメリット3:各社互換性がない
各社給水の仕組みが異なり、規格が統一されていません。
将来機種交換の際にメーカーが変わると、その機能を引き継ぐ為には別の工事が必要となります。
※一部ですが互換流用できる場合があります。お問い合わせください。
・安永ディスポーザー:専用水栓から給水(専用電子弁・100V対応)
・TOTO:本体の内部に給水(本体内専用電子弁)
・セキスイ:水栓から給水(汎用コンセント電子弁)
・テラル:水栓から給水(専用電子弁・100V対応)
・パナソニック:水栓から給水(専用電子弁・100V非対応)
・INAX:水栓から給水(専用電子弁)※機種により異なります。
ディスポーザー交換の際、水栓セットでの交換が必要となる場合もでてきます。
当店のスタッフも、もちろん全員ディスポーザーユーザーです。
自動給水は、初めてディスポーザーを使う方には安心かもしれません。
でも使い慣れてくると、やはり生ごみ流すのに水道水はもったいない、自ずとキッチン排水を利用してディスポーザーを動かす機会が増えてきます。
もう1つ、自動給水式のディスポーザーは断水したら動きません。
動かないと詰まります。
通常の手動給水ディスポーザーなら、お風呂から汲んだバケツの水でも動かして処理できますよ。