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自動給水式のディスポーザーをお勧めしない理由

ディスポーザーのスイッチを入れたら自動的に水がでてくる「自動給水式」なるオプションの装置があります。
一見便利そうですが、当店では次の理由からお勧めしていません。
理由1:今となっては必要がない
ディスポーザーが普及する際、使い方を知らない方に向けて用意された補助装置です。高価格帯のマンション中心に設置されました。
使用時に水を流すものと説明できる今となっては必要がありません。
理由2:水道代の無駄 →節水の努力ができない
節水の為に水道水ではなく、キッチン排水でディスポーザーを動かす方は多いでしょう。
鍋や食器を洗いながらや、洗い桶の排水で一気に生ごみの処理する習慣があれば、長期的に大幅な節水ができます。
自動給水は機械任せになり、またディスポーザーと連動している為に手動で止められません。
理由3:水栓が自由に選べない
シングルレバー混合水栓の耐用年数は10年が目安といわれています。
主にパッキンの劣化による水漏れが大半ですが、その際に出張修理工賃と比較して水栓の全交換される方が殆どです。
本来なら多種の中から使いやすい水栓に交換ができますが、自動給水が付いている場合は、自動給水用(分岐対応水栓)を選ぶ必要があり、選択肢がかなり限られます。この情報を知らず水栓交換時にトラブルとなり、お問い合わせをいただくことがあります。
理由4:各社互換性がない
各社給水の仕組みが異なり、規格が統一されていません。
将来機種交換の際にメーカーが変わると、その機能を引き継ぐ為には別の工事が必要となります。
・安永ディスポーザー:専用水栓から給水(専用電子弁・100V対応)
・TOTO:本体の内部に給水(本体内専用電子弁)
・セキスイ:水栓から給水(汎用コンセント電子弁)
・テラル:水栓から給水(専用電子弁・100V対応)
・パナソニック:水栓から給水(専用電子弁・100V非対応)
・INAX:水栓から給水(専用電子弁)※機種により異なります。
ディスポーザー交換の際、水栓セットでの交換が必要となる場合もでてきます。
当店のスタッフも、もちろん全員ディスポーザーユーザーです。
自動給水は、初めてディスポーザーを使う方には安心かもしれません。
でも使い慣れてくると、やはり生ごみ流すのに水道水はもったいない。自ずとキッチン排水を利用してディスポーザーを動かす機会が増えてきます。
もう1つ、自動給水式のディスポーザーは断水したら動きません。動かないと詰まります。通常のディスポーザーなら、お風呂から汲んだバケツの水でも動かして処理できますよ。