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ディスポーザーと紙おむつについて

最近のディスポーザーのNEWS。
紙おむつの処理問題とディスポーザーです。
紙おむつをディスポーザーを使って下水処理できれば、現場のさまざまな問題が解消されるというものです。
国土交通省は、生ごみを砕いて排水管に流す「ディスポーザー」を応用し、 高齢者や赤ちゃんが使った紙おむつを下水道に流せるシステムを構築するための研究に乗り出す方針を固めた。 下水道で処理できるようにすることで、介護や子育ての負担を軽減する狙いがある。
今のところおむつは、生ごみ扱いになっています。
一部の集合住宅を除き、ほとんどの自治体で捨てれるのは週2日の朝のみです。
家庭はともかく。
病院、介護施設、保育園では、保管時の悪臭から現場では深刻な問題となっています。
ネットの意見をみると、ディスポーザーで紙おむつを処理することに賛否意見があるようですが、ディスポーザーを販売する当店の見解を書いてみます。
まず今のディスポーザーの性能なら、おむつの処理そのものには何も問題ありません。
たとえ今市販されている家庭用ディスポーザーを使用したとしても、問題なく処理してしまうでしょう。
問題は処理したその先です。
紙おむつは多量の吸水ポリマーを含んでいます。
吸水ポリマーは、水分の吸収で体積が、ぶわっ!と増えます。
そうなるとマニング公式で定められた排水の流速を確保できません。
ず、現状の40-50パイのキッチン配管径では閉塞が起きる可能性があります。
大量の水を流すことで対処できますが、現実的ではありません。
そうなると、求められることは2つです。
1.吸水ポリマーを使用しない紙おむつの開発
ディスポーザー対応の流せる紙おむつです。
吸水ポリマーの代わりになる自然素材、尚且つディスポーザーで処理できるもの。脱脂綿のような吸水素材ででできた紙おむつ。テープ部分は天然接着剤「匠」のようなものを使用。まるごと自然にかえるおむつの開発。
2.トイレ排水に直結するディスポーザー
トイレはキッチンよりも配管が太く、一度に大量の水が流れます。
トイレの排水に直結できる配管構造にすれば、排水の流速を確保できます。
家庭用では難しいですが、施設では導入可能ではないでしょうか。
たとえ今後吸水ポリマーを使わない自然素材おむつ、が開発されたとしても。
家庭でのディスポーザーおむつ処理をする場合、キッチンの排水口に使用済おむつを入れるという、なんというか、心理的なハードルが高くて普及しないと思います。