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TOTOディスポーザーの取り外し

国産ディスポーザーの中でも大型なTOTO機種の取り外し事例です。
TOTOの機種はフタ式のスイッチになっていますが、そのほかに以下の違いがあります。
※自動給水とは、スイッチを入れると同時に勝手に水がでてくる装置です。
■NJE100/NJS100 (フタ式スイッチ+シンク天板に縦スイッチ+自動給水ホース式)
■NJE200/NJE201/NJE202(フタ式スイッチ+壁・シンク天板スイッチ+自動給水)
■NJE210/NJE212 (フタ式スイッチ+自動給水)
■NJE500/NJE502 (フタ式スイッチ+手動給水)
■NJE600/NJE601 (フタ式スイッチ+手動給水)
■NJD202R (フタ式スイッチ+自動給水)
TOTOのディスポーザー、これは自動給水の装置がないタイプです。※自動給水の装置(フタのスイッチを入れるとディスポーザー内部に水が自動的に流出される装置)があるタイプはページ下部参照
↓最初に配管を緩めます。水が多少漏れますので注意。樹脂ネジは工具を使わずに手で。逆時計回し(左回し)で緩めます。
↓本体を外します。3箇所ある金属の輪のいずれかに、カミコミ除去工具として付属されている六角レンチを差し込み、時計回し(手前)にグッと回します。※六角レンチを紛失されている場合は、下で説明している引掛けスパナを使うか、軸を使ってハンマーで叩くかです。
大変固いので、青い矢印のツメ(全部で3か所あります)にCRC556等の潤滑油をスプレーするとかなり回しやすくなります。1/4回転くらい回すと外れます。重たい本体がドスンと落ちますので要注意。衝撃緩和に下に段ボールなど敷いてください。
↓本体が外れるとこんな状態になります。配線の白いコネクタはツメを押すとスッとはずれます。廃棄されるのならハサミで切っても構いません。
一番手ごわい!?↓ディスポーザー取付用フランジの取り外し
↓ディスポーザー取付用フランジ(白い樹脂のリング)を外します。時計回し(黄色の矢印方向)に回すのですが、こちらもとても固くて手では回りません。
水色矢印の隙間に潤滑油(CRC-556等)をスプレーしたのち、下の写真(左)のような引掛けスパナを使うか、軸を使ってハンマーで叩くか、です。それでも固くて回らないときは最終手段としてノコギリでシンク下ぎりぎりまで切れ目を入れた後、マイナスドライバを差し込み割ってしまいます。
※このフランジの取り外しは、場合によって非常に固く締められています。当店の作業員は以下サイズの引掛スパナを使用してます。
設置の際にも使用でき作業効率が上がります。市販のフランジ外し専用工具よりも安くお勧めです。
ASH 引掛スパナ92/100 FK0092
↓シンク排水口のアダプタは載せてあるだけですが、パッキンが貼り付いて取りにくい場合があります。中心を掴んでグッとひねると外れます。雑巾で汚れをふき取りますが、シンク排水口のエッジ部分は鋭くカミソリそのもの!手を切らないよう必ず手袋を着用して作業します。
このシンクにはオーバーフロー(水あふれ防止の穴)が付いてます。
今では大半のキッチンメーカーで廃止されています。再度ディスポーザーを設置する際には、これの閉塞をお勧めしています。※作業はこちら「シンクのオーバーフローについて」
↓下の画像は、シンクトップにスイッチがあるモデルです。
このスイッチはプラスとマイナスのドライバを使うと簡単に外すことができるのですが、シンクの天板に穴が2つ空いてしまいます。(※下右の写真はスイッチの裏側から撮ったものです)
スイッチはそのままにしておくか、外した後に下画像のような穴埋め部品で閉塞します。カクダイ カウンター化粧フタ クローム カクダイ品番 613-523用 6149
カクダイのカウンター化粧フタ
TOTOの化粧フタは貼り付けタイプ
↓下の画像は自動給水装置があるモデル例です。
ディスポーザー本体から給水管に金属ホースがつながっています。水道の元栓を確実に閉めた後、(下の画像ではオレンジ色のバルブで止水できますが、これがない場合もあります)、ウォーターポンプフライヤーを使ってネジを緩めて金属ホースを外します。外した後には、キャップナットを取り付けてフタをして完全に止水します。キャップナットは一般的な標準配管でしたら、カクダイ キャップナット 0760-13
でサイズが合います。
↓画像からサイズがわかりませんが、キャップナット(左)は直径2㎝程です。
カクダイ キャップナット 0760-13
ウォーターポンププライヤー
↓NJE100/NJS100 (フタ式スイッチ+シンク天板に縦スイッチ+自動給水ホース式)の場合
古いモデルです。TOTO機の中でも最も撤去に手間がかかります。自動給水のホースが金属ではなく、シンク天板のスイッチに繋がっています。水道管側に止水の電子弁があり、ここに電気が通ると弁が開き水が流れる仕組みになっています。
シンク天板のスイッチの取り外しも可能ですが、外した後に穴が開いてしまいます。ご自身でパテ埋めなどで工作できる方以外、そのままにしておくことをお勧めします。